OUR OWN LAB
教える前に、自分の会社で作っています
数字が動かなかったものは、授業でも扱いません。うまくいかなかった話も、そのまま書きます。

自社プロダクト
NiraiCard — 名刺を封筒で送るだけで電子化
名刺管理アプリはたくさんあります。それでも引き出しの名刺は減りません。 原因は機能ではなく、どのアプリも「自分でスキャンする」が前提だからです。
そこで、お客様にスキャンさせない形にしました。封筒で送っていただければ、沖縄のスタッフが全件読み取ってお返しします。 もともと10年以上やってきた書類スキャン代行の体制に、AIを1枚重ねただけです。
- 名前を忘れていても思い出せる検索 — 会った場面や話した内容の断片から絞り込みます
- お客様のデータを外部AIに学習させない — 便利さのために譲らないと決めた線です
- 500枚一括で見つけた壁 — 大量処理でAPI上限に当たり、途中で止まる不具合を潰しました

自社プロダクト
NiraiDesk — マリンショップのLINE予約・接客AI
自社のマリン事業で使っている、予約と問い合わせのAIです。 2026年6月に、溜めていたLINEのやりとり3,156件を全部読んで棚卸ししました。
いちばん多かった問い合わせは天候・台風による日程変更。そしてそれは、 AIに答えさせてはいけない種類の質問でした。その日の海況と自社の判断が要るからです。
- 迷ったら人に返す(フェイル・ヒューマン) — AIの返信は予約確定通知とエスカレーションの2種類だけ
- 危険な独断返信はゼロ件 — 「変更できます」とAIが断言した事故は確認範囲で発生していません
- 見つかった宿題 — 緊急を示す文言が未処理で3件。頻度は低くても仕組みで拾う必要があります
AI TEAM社内のAI体制も、自分たちで運用しています
部門ごとに役割を持たせたAIを置き、共通の記録ファイルを読ませて動かしています。 AI同士を直接会話させず、同じ台帳を読ませる形にしているのが特徴です。
対外的な発信・デプロイ・金銭が絡む判断は、すべて人間が承認してから実行します。 AIに承認権限を渡していません。この線引きも、失敗しながら決めてきたものです。
うまくいった話だけを見せる会社は、
たぶん何も作っていません。